聞いた話なんですけども、アダルトチルドレンを克服するために「親に、過去に関する恨みの気持ちを伝えるべき」と言うカウンセラーがいるようです。
私は、親に伝えるべきとは思いません。
親に伝えることは、デメリットの方が多いと感じています。
伝えたところで、素直に認めてくれない親が大半だからです。
そもそもの話、素直に認めて謝罪するような器があるなら、毒親なんて呼ばれてないのです。
多くのアダルトチルドレンは、勇気を振り絞って気持ちを伝えたのに、全くわかってくれなくて、余計に傷ついています。
万が一、認めて謝罪してくれたとしても、救われた気持ちになるのは、ほんの一瞬のことです。
感動の涙を流し合ったのに、数日後には元どおり。
「これから良い関係になれそう」と期待した分だけ、ショックは大きいです。
もちろん、もう言ってしまったとしても、それも問題ありませんが、言おうかどうか迷っているなら、わざわざ言わなくていいと、私は思います。
とはいえ、どうしても言わないと気が済まない人もいるでしょう。
認めてくれななくても、反省もなくていいのであれば、伝えるのはアリだと思います。
ただただ、口に出すことで、少し自分がスッキリする。
反省してくれるとか、変わってくれる等は1ミリも期待しない…というのであれば、それも悪くないと思います。
かくいう、私も母に、言った経験があるのです(^^;
私の場合は「変わって欲しくて思い切って」というより、ケンカをしている最中に、売り言葉に買い言葉、もののはずみって感じでしたが。
…まあ、認めないですよね。ケンカの最中ですし。
(幸いうちの母は、その数年後、別の理由で変わってくれましたが…)
恨みの気持ちを本人に伝えなくても、ちゃんと心の傷は癒やせます。
言わないと幸せになれないなら、親が他界した人はどうなるのでしょう。