インスタDMで質問をいただきました。
パニック障害で、お母さんに頼っているが、親に迷惑かけたくないので自立したい。とのことです。
アダルトチルドレンの方で、メンタルの病気に苦しんでいらっしゃる方にも、参考になると思いますので、ブログで回答しました。
まずは、いただいたDMをご紹介します。
突然のDM失礼します。
先日パニック障害で母から自立したいと質問させていただきました。回答ありがとうございました。
先生の療養しながらも精神的な自立が出来るというご回答を見て、どういうことがヘルシーな自立なのか分からなくなりました。自立したいと言っていたものの、どういう状態が自立しているのか分かりません。
今は不安でいっぱいだから、母に甘えたい、側にいてもらいたいと思うのですが、母にはもう結婚もして子どももいるのだから自立してほしいと言われているし、親に迷惑かけたくありません。
甘えたいけど、自立しなきゃと思う気持ちが、パニック症状を悪化させてる気もします。
自分の気持ちを無理やり押し込めずに、ヘルシーに頼ったり自立できるようになるためには、カウンセリングが必要ですよね?😣
ご質問ありがとうございます(^^)
そうですね。良い意味での自立ができるようには、カウンセリングはとても有効です。
カウンセリングを受けることで、相手にべったり依存するのではなく、お互いを尊重し合える関係になれます。カウンセリングでは、こういう時「手放しのワーク」などをしたりします。
ただ、おそらく今は、精神科や心療内科にかかっていらっしゃると思います。通院中の方は、主治医の先生の許可なく、病院外のカウンセリングを受けるのはオススメしません。
主治医の先生の意向と違うことをしてしまって、治療を邪魔してしまうかもしれませんので、病院と連携をとることが大切だと、私は考えています。
ともあれ、頂いたご質問に関しては、喜んで回答させてもらいます(^^) では、いきましょう♪
まず「ヘルシーな自立」に関しては、具体的にどんな言動をしていたらヘルシーなのか、ということではなくて、どういう気持ちでいるか、が大切です。
私がインスタでお伝えした「療養しながら精神的な自立」とは、どういう状態か。
細かいことを色々書くと混乱してしまうので、ひとつ例をあげるとすれば、まず「感謝出来ているかどうか」だと思います。「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」です。
私は常々「無理して感謝する必要はない」と、アンチ感謝ワークを主張していますが、そうはいっても「感謝できているかどうか」は、自立の重要な指針です。
日々の、細かい所で「ごめんなさい」の場面が出てくるのは全然かまわないのですが、支えてもらっている状況に関して「ありがとう」と思える状態を目指すといいです。
きっと今「ごめんなさいじゃない…?余計わからなくなっちゃった…」ですよね(笑)。混乱させてごめんなさい。
たぶん今は、「健全な自立」を考える段階ではないと、私は思いました。
まずは、「健全な依存とは」について、考えた方が良さそうです。
質問者さんは、結婚していらっしゃるんですね。であれば、頼るべき相手のメインは、お母さんではなく、旦那さんではないでしょうか。
「夫に甘えすぎちゃって…もう少し自立しなきゃと思うんですが…」なら、話はわかるんですが、ご主人ガン無視で、お母さんに気持ちが行っちゃってるのは、何か理由があるのでしょうか。
もちろん、結婚したら、お母さんを一切頼ってはいけない、という意味ではありません。
お子さんの世話や、買い物など。旦那さんがいない時間に、お母さんを頼るのは、全然OKですし、精神的にも、多少はお母さんを頼ってもいいと思います。
ただ、お母さんは本来、あくまでもサブ的存在で、メインは旦那さんであるべきかと。
ご主人との関係は、どうですか。ご主人との間に、目を向けるのは辛い程のすれ違いがあったりはしないでしょうか。
今の質問者さんに必要なのは、依存する相手を、母から夫へシフトする事だと思います。いきなりが難しければ、間にワンクッション、主治医やカウンセラーを挟んでも良いと思います。
お母さんから精神的に自立する障害になっているのは、「母親から自立したら、独りでがんばらなきゃいけない」という不安なのかもしれません。ひとりになるのは、誰だって怖いですから。
もしかしたら、質問者さんの深層心理は「症状を持ち続けることで、孤独にならずに済む」と、思っているのかもしれません。
でも、本当はひとりじゃないんですよね。ご主人だって、お子さんだっているわけで。
お母さんから巣立つことが出来れば、新しい友人との出会いだってあるかもしれません。
生きがいや、ライフワークが見つかるかもしれませんよ。
そんなことをイメージしながら、お母さんも、症状も、手放していくといいかもしれませんね。
手放しは、あなたを寂しくするものではありません。