感情に支配されるな。リーダーとなれ。

今日はタイトルの通り、「感情は大事だけれど、それに支配されてはダメだよ」というお話をしていきます。

「感情を味わうことが大事」というけれど…

私たちの業界では、「感情を味わうことが大切です」と、よく言われます。

「理性よりも感情を大事にしよう」ということです。

私たちは大人になるにつれ、「感情」よりも「理性」を優先させて生活するようになります。

親のしつけだったり、学校教育だったり、メディアの影響だったりでそうなっていくわけです。

理性を優先させることは、対人関係や金銭面など、あらゆるトラブルを避けるメリットもあるのですが、デメリットも大きいです。

デメリットをひと言で表すと「生きづらさにつながる」でしょうか。

世の中の常識や「~べき」を優先させて生きることで、「自分の本音」をキャッチする感度が下がります。

「自分の望み」なのに、自分でわからなくなってしまうのです。

結果、「やりたくない事ばかりの生活」になってしまい、正体不明のストレスに振り回されてしまうことも…。

この場合、「理性をいったん脇に置いて、自分の感情が望むとおりに行動する事」が大事になって来ますが、まずは、「自分の感情」をキャッチする力を鍛えなおす必要が出てくるのです。

これが「感情を味わうことが大切」と言われる理由です。「幸せになるための答えは頭ではなく、心にある」「感情に従って生きよう」というのがカウンセリング業界の基本的な考えです。

ですが、この「感情に従う」という考え方は、「取り扱い注意」なのです。

「本物の感情」と「ニセモノの感情」

「感情」には「ニセモノ」があるのをご存じでしょうか。

厳密にいうと、感情にニセモノがあるわけではありません。

正しく表現すると、「真に受けなくて良い感情」があるということです。

「ニセモノの感情」とは、自分の「思考」が作り出した「身体的反応」のことです。

「自己嫌悪が強い人」を例にしてみます。仮にA子さんとしましょう。

A子さんは、「私はバカだ」「私の発言はツッコミどころ満載だ」「私はバカにされる人間だ」と思っていたとします。

そんなA子さんが発言したときに、Bさんが笑ったとします。

Bさんには、A子さんをバカにする気持ちは全くありません。

ただA子さんの発言が「面白いな」と思ったから笑っただけです。

でも、A子さんは「私はバカにされる」と思っているので、笑われた途端「バカにされた(=傷つけられた)」と反射的に思考します。

そして、「ムカッ」「イラッ」「ズキッ(=胸が痛くなる)」のような「反応」が起こるんですけども、この反応は「真に受けなくていい感情」である可能性が高いのです。

もしここで、自分の感情に従ってしまったらどうなるでしょう?

Bさんとモメることになるかもしれないです。

モメるのはまだマシかもしれません。ケンカすることで誤解が解ける可能性もありますから。

最悪なのが、「Bさんは私をバカにする人」と決めつけて、だまって縁を切ってしまうことです。

もしかしたら親友になれるぐらい相性の良い相手だったかもしれない縁を、自分から切ってしまうのは、とても残念なことではなないでしょうか。

私たちは、「本物の感情」にはしっかり従い、「ニセモノの感情」は真に受けないようにしていく必要があります。

そして、「本物かニセモノかの判断」は「思考」でするしかないのです。

感情は耳を傾けるだけでいい。支配されてはいけない。

「自分の心との向き合い方」を「チーム」に例えて考えるとわかりやすいと思います。

「頭・思考」が「チームリーダー」、「感情・心・潜在意識(インナーチャイルド)」が「チームのメンバー」です。

メンバーの意見を何でもかんでも取り入れてしまっては、チームが幸せになれない可能性があるのです。

「心」は保守的ですから、「幸せになること」よりも「安全安心であること」を優先させます。これは、動物の本能的なことだから仕方のないことです。

「安全安心であること」から1歩進んで「幸せ」になりたいのであれば、メンバー(感情)の意見にそむいてでも、「自分のやりたいこと」に向かって行動しなくてはいけない時がある、と、私は思います。

もちろん「メンバー(感情)」をないがしろにしてはいけないし、メンバーの意見を無視すると反乱がおこります。そのさじ加減こそが、リーダーの力量にかかっているのです。

…実はこの記事は、「最近の自分」に言いたいことを、皆さんにもシェアしたいと思って記事にしました。

私自身、まだまだ自分の感情に振り回されて、しっちゃかめっちゃかになったりするのです。

「この感情は従った方がいいのか、それとも耳を傾けるだけにすべきか」

毎日たくさん作られる感情を振り分けていくことが、リーダー(思考)の役目です。

リーダー不在のチームにならないよう、お互いに、自分の人生は自分でかじ取りしていきたいですね。

機会があったら、私の「しっちゃかめっちゃか」の理由もお話できればなと思っています。

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