アダルトチルドレンの方で
子どもの頃から、家の手伝いなど、いちいち言われなくても、自分から動いていた
という人は、結構多いです。
相手の求めている事を敏感に察知し、家族の手助けをしてきたのですね。
とても素敵なことなのですが、無意識の価値観で「それが当たり前」になってしまうと、すれ違いによる悲劇を生んでしまうこともあります。
今日は「子ども時代すすんでお手伝いをしていた人に起こる悲劇」について解説します。
先日、インスタのストーリーズに、こんな質問をいただきました。
高1、中1の娘がいます。
言えば手伝ってくれますが、自分で考えて何か気づいて動くことをしません。
何度説明や教えてもその時だけです。将来の仕事、家事が心配です
私はそれに対し、こんなお返事をさせてもらいました。
言って手伝うなら何の問題もないかと。
あなたは、とても素敵な子育てをされていると感じました。
子育てでいちばん大切な「安全安心の場」を作れているんですもん。
お子さんはきっと、親や家庭にたいして安心感を抱いているのだと思います。
リラックスした状態でも、周りに気を配れるかどうかは、個々の生まれ持った気質によると、私は思います。育て方は関係ナシ!
おそらく子どもの頃のあなたは、自分で気がつき、家の手伝いをしていたのでしょう。
でもそれって、持って生まれた才能か、あるいは、親が怖かったからだと思うんです。
自発的に動く能力は、大人になってからでも必要に応じて身に付きます。
心配しなくても大丈夫!いい子に育ってます💕
これに戴いたお返事が、今回のテーマです。
アドバイスありがとうございます😭😭😭😭😭😭
まさに私が子供の時は出来てたのに❗って思いが強く、それは親が怖いから、親に褒められたいからでした。
大人になってからでも大丈夫なんですね😭
冨田さんの言葉は私が誰かに言ってもらいたかった、認められたかった言葉でした。
ありがとうございました‼️
助けてと頼ることが出来ないのですが犬を飼い始めて手が回らなく
夫と娘たちに助けてを伝えましたが
1.2日で終わり、2回目の助けても同じで
とうとう3回目の時にはぶちギレてしまいました。
助けてと助けを求めても助けてもらえない関係なのかと…
期待してしまうのも良くないとは思いながらも手伝ってくれるはずと思ってしまいます。
「自分が子供の時はできていた」
「助けを求めても助けてもらえない関係なのかと」
私自身、思い当たることがあり、この言葉に強く共感しました。
私たちは、自分が自然に出来る事を、周りの人にやってもらえないと、相手が手を抜いているように感じたり、自分が雑に扱われている気がしてしまいます。
アダルトチルドレンは、子どもの頃から、親の顔色をうかがって、親に気を使いながら生きてきました。
親を不機嫌にしないように、親に褒めてもらうために、一生懸命「いい子」をがんばって来たのですね。
「自ら進んでお手伝い」も、そのひとつです。
そんな私たちは「察して動く事」を「誠意、愛情」のように扱ってしまいがちです。
だって自分は、親への愛情表現や、思いやりが、「察して動く事」だったんですもの。
「私を大切に思ってたら、言わなくても動くはず。それをしないって事は、私のことなんかどうでもいいんだ…!」と深く傷つき、相手を信じられなくなってしまう……。
家族だけでなく、恋愛でもよくあります。
カウンセリングでも「愛していれば、こう動くはず」の誤解を解くことから始めることが多いです。
「愛情、誠意の示し方は、人によって違う」
改めて文字にしてみると「そりゃそうよね」って思うかもしれません。
でも、普段の生活では、反射的に誤解が発動して、傷ついてしまう事が多いんです。
…まあ、たまには、今回の質問者さんのようにブチ切れて感情的になる時があってもいいと思うんです。
そうしないと、どれだけ困っているのか、どれだけ傷ついているのか、伝わらない事もありますから。
ただ、今回の件を、本当に何とかしたいと思ったら
「家族の絆に不安を感じた事」と
「自分の負担がキャパオーバーになっていること」は、
分けて考えた方がよさそうです。
今回の件は、普通の家事と違って、ワンコちゃんという「尊い命」がかかっていますから「手が回らない所は放置でいいじゃん。完璧主義を手放そうぜ☆」という問題ではないですよね。
もちろん「自分のこだわりが強すぎて、本来以上に手間が増えている所がないか」などの整理は必要ですが、
ワンコちゃんをどう飼育していくかは、「家族の問題」として、みんなで方針を話し合い、必要な作業項目を一緒に整理した方がよさそうです。他の家事も含めて。
そう。ここでポイントなのが「家族の問題」という意識です。
おそらく、ご主人も、お子さんも「ワンコちゃんの世話」が、「自分の問題」という意識に欠けているのでしょう。
なぜ今、他の家族は当事者意識に欠けているのか
そんな家族に自分の問題として捉えてもらうには、どうしたらいいか
を考えていくといいと思いました。
例えばどういう事かというと…質問者さんの実情が分かりませんので、「一般論」を例に書いてみますが
自立をこじらせがちなアダルトチルドレン が、やりがちな事のひとつに
「自分が、やり方・ルールを設定して、それに従ってもらう形で手伝わせようとしている」があります。
そうなると、手伝う立場の人は……。いま既に「手伝う」って書いちゃってますが、周りは「自分の問題」という意識が希薄になってしまうんですね。
当事者意識を持ってもらうためには、相手の意見にこちらが従うくらいの状況にしてしまうのも、ひとつの手だと思います。
そして逆に、どうしても自分のやり方を押し通したい場合は「私の意見に従っていただく。協力してもらう」という姿勢が、こちらに必要になってくるんです。
「俺の意見はことごとく却下されるのに、意欲的になれ、当事者意識を持てと言われても無理だろ…」っていうのは、子育てのときに、夫婦間でよく起こるすれ違いにも通じる話だったりします。
「助けて、手伝って」を言えない私たちは、傷つくのをおそれて、自分で何でもしてきました。
でもそうやって、必死で色々頑張ってるとき、そんな私たちを見ながら、疎外感や、無力感を抱いている、大切な人の存在に、目が届かなくなったりするものです。
そして、自分に限界が来て、いざ助けが必要になった時には、相手はすでに意欲を失っている、ということも…
もしかしたら、まずは「降参!助けてください」と、真剣に伝えるところからかもしれません。
「助けて、手伝って」も、言い慣れてないと、上手に言えないことも多いです。
声色の端々に「本来はあなたの役目でもあるのよ」みたいな空気が漏れてたりして、言葉ほどの「降参!白旗宣言」に聞こえていない事もあります。
せっかくの機会ですから、まずは、ご主人と今以上に支え合う関係づくりから取り組んでみてはいかがでしょうか。