周りに嫌いな人がいると、ストレスが溜まりますね。
もちろん、嫌いな人をゼロにする必要はありません。アダルトチルドレンの方は、ネガティブ感情を自分に禁止している人も多いですが「嫌い」も大切にして良いのです。
私は「相手がいい人でも、嫌いになっていい」と、話すことも多いです。
ただ、そうは言っても、嫌いな人は、なるべく少ない方が、生きやすくなるのは確かです。
先日、クライアント様から「全部嫌い!と思うくらいイライラする相手が気にならなくなった」とご報告をいただいたので、ご紹介しますね。
れいこさん🥹
先日はありがとうございました✨
主治医に怒鳴られ、ずっとオセロのように、全部嫌い!今まで親身になってくれたのも全部嘘!仕事の対価も十分払ってるのに…今までのも含めて全部返してよ!とイライラしていました。
ただ、子供が心理士さんに懐いているので人質にとられているようで、そのクリニックを辞めるに辞められず‥でした。
れいこさんのおはなしを聞いて、主治医にも地雷があるんだな(治せない無力感とか、娘に投影しているとか)と腑に落ちて以来、
あんなに大嫌いで全部が許せなかった主治医のことが、許せるようになりました。許すというより気にならなくなりました。
心の奥底で、こんな穏やかな先生を怒らせる私は、患者の中でも相当ヤバイ奴だなって自分のことをずっと責めていたんですが、
ただ、それは先生側の問題も大きかったのかなと思うと必要以上に凹んでいない自分がいます😊
昨日、顔を合わせて来ましたが、躊躇うこともなく、以前のように穏やかに診察をうけられています。気まずさも特にありませんでした。
昔から、一度嫌いになると、それが覆ることがないほど苦手意識を抱え続け、恨み続ける私が、スッと怒りを手放せたのも先生のおかげだなと感謝しています🥲
誰かに攻撃されて、恨みの気持ちが強くなる時、心の奥底では「誰かに攻撃されるくらい自分はダメな奴なんだ」と、自己卑下していたりします。
私たちは、被害そのもののダメージより、それによって出てくる自己卑下の方が辛いのです。
だからこそ、余計に恨みが手放せなくなってしまうのですね。
ですから「自分が悪いわけじゃない」とわかるだけで、相手への恨みの気持ちは、かなり軽く出来るのです。
今回私は、主治医の心の中にどんな感情があったと考えられるのか、について、お話しました。
これは「許し・手放し」のプロセスの中にある「相手の事情を理解する」にあたります。
でも「心の奥底に自己卑下があるよ」という話はしなかったのです。
それなのに、私が説明しなくても、そこに気づいていらっしゃるのが素晴らしいです。
許す=理解する
人を嫌う不快感を軽くするためにも、心の傷を癒すプロセスは使えます。
心の傷を癒すプロセスの中に「相手の事情を理解する」という段階があるのですが、これは、相手のためにすることではありません。
自己卑下をやめるのが目的です。
相手の事情がわかれば「自分が悪かったわけではないんだ」と思えます。
自己卑下の気持ちが軽くなるだけで、ネガティブ感情はとても軽くなるのです。
ちなみに、いきなり相手の事情を理解しようとすると、ただ辛いだけなので、うまくいきません。