未経験からはじめるカウンセラー起業 #7「愛されるカウンセリング手法 プチマニュアル」

「カウンセラー資格の講座で知識を学んだのはいいけど、実際にクライアントさんと、どう話したらいいかわからない。」という声を、よく聞きます。

私の講座には、「資格はすでに持っているけど、現場で使える実践的な事を学びたい」と、参加する方もいらっしゃいます。

今回は、すでにカウンセラーとして活動している人にも高く評価される手法について、解説します。

カウンセリング手法の全部を文章だけで伝えるのは難しいですが、全体的なことはイメージしてもらえるはずです。

ぜひ、ご参考ください。

Contents

カウンセリングの大まかな流れについて

私のカウンセリングは、心理カウンセラーの高橋ライチさんが考案した「ブライトリスニング」という、聴き方をベースに、心理分析(潜在意識を読み解く技術)をプラスしています。

流れをざっくり説明するとこんな感じです。各項目についての解説は後述します。

STEP
あいさつ&ちょっとだけ雑談
STEP
カウンセリングスタート
STEP
話しの内容に意識を集中させる
STEP
必要に応じて具体化の質問をする
STEP
区切りごとに要約
STEP
クライアントの「本当の望み」を明確にしていく
STEP
本当の望みを叶えるための方法を一緒に考える
STEP
カウンセリング終了&まとめ

各ステップを解説

あいさつ&ちょっとだけ雑談

では、ステップごとに説明していきますね。

まず、挨拶をしたあと、少しだけ雑談をします。

天気や体調、「(Zoomの場合)入り方は難しかったですか?」「(対面の場合)場所はすぐにわかりましたか?」など。いわゆるアイスブレイクです。

初めましての場合は「私の事をどこで知ってくれましたか?」や、「印象に残っている記事や動画はありますか?」なども質問します

これによって、私のどんな所を気に入ってくれたのか、私にどんな役割を期待してくれているのかを把握できますし、今後の発信の参考にもなるので、一石二鳥です。

私の場合、雑談の時間はカウンセリングには含みません。雑談が終わってから、カウンセリング時間を計算しています。

カウンセリングスタート

「では、今から〇時〇分までカウンセリングをさせていただきますね。今日は、どのようなお話を聴かせていただけますか?」

私は、こんなセリフからカウンセリングを始めることが多いです。

お申し込みの際に、ある程度状況を書いていただけた場合「すでに詳しく書いて下さっているのにすみませんが、改めて、〇〇さんの口からお話を聞かせていただけると嬉しいです」と添える事もあります。

「〇時〇分まで」という表現で、雑談を終えた時点から、ご希望のカウンセリング時間を計算した時刻をお伝えします。

明確な終了時間を伝えることで、クライアントさんも「今日のカウンセリングは何時で終わるのか」と意識するようになります。クライアントさんの「心のタイマー」をセットする感じです。

オウム返し、相づち、うなずき等を入れつつ、相手の話に完全集中

クライアントさんのお話を、「良い・悪い」のジャッジを一切挟まず、集中して聴かせていただきます。

通常、私たちは、誰かの話を聴いている間、相手の話に完全には集中できていません。

「その問題はこうやったら解決するよな」とか、「自分の話す番になった時、何を話そうかな」など、色々考えてしまうからです。

カウンセリングの知識がある人は、この時点で心理分析をしてしまうこともあるでしょう。できれば、そのような考え事をしないで聴いていられるのが理想です。一旦自分の思考を脇に置いて、相手の話に集中します。

集中して話を聴きながら、要所要所に、オウム返しや相づち、うなずきなどを入れていきます。

「オウム返しって何?わからない…」という方もご安心ください。まったくの初心者さんでもついていけるよう、1からレッスンしていきます。

オウム返しは習ったことがあるんですけど、なんかわざとらしくなりませんか?やらない方が自然な感じがするので、ちょっと苦手です💦

富田れいこ

確かに!一般的なオウム返しって、不自然になる事もありますよね。私もずっとそう思ってたので、最初の2年ほどは、オウム返し出来なかったんです。

でも、良いやり方を知った今では、オウム返し無しのカウンセリングはありえないと思うようになりました。

オウム返しにも、コツがあるんです。ちょっと練習すれば、皆さんすぐに上手になっていきます。講座でしっかりお伝えしますね♪

必要に応じて「具体化の質問」を

詳しく聞く必要がある点や、具体的にしたい部分について、質問をしていきます。

多くのカウンセラーはここで、気づきを与えるための質問をしちゃいますが、それはNGです。
(気づきを与えるための質問=「活性化の質問」と呼んでいます。くわしくは後述します)

話の区切りごとに要約

話の区切りごとに、要約を入れます。その時点での話を簡潔にまとめ、「ここまでの話はこういう事ですね」と伝えていきます。

要約を入れる理由は2つあります。

  • 「ちゃんとあなたの話を理解していますよ」という事を伝えられる
  • 自分(クライアント)の話を他人(カウンセラー)の口から聞くことで、クライアントの意識が客観的になり、頭の中が整理されていく。(=問題の焦点をみつけやすくなる。)

実は「要約」が、カウンセリングではとっても大事です。

「あなたが一番伝えたいのはここですね」という部分を要約すると、信頼感がアップして、心の距離感がグッと近づきます。

富田れいこ

良い要約が出来るようになると、話し手さんにすごく喜ばれます💕
講座で習って実践した途端、急にリピーターさんが増えた人も…!!

要約に良い悪いがあるんですね。なんか難しそう……。

富田れいこ

大丈夫!私の講座では、要約だけを何度も練習することもあります。確かに難しい所なんですけど、繰り返し練習すれば上手になっていきます💕

オウム返しや要約が上手にできると、プライベートでも役立つことが多いですよ♪ 余談ですが、ケンカでも有利になります😁

クライアントの「本当の望み」を明確にしていく

クライアントさんは、ご自身の本当の望みに気付いていないことも多いです。

表面的な状況の解決だけではなく、心の底から幸せと実感できるようになるため、クライアントさんに何が必要なのかを少しずつクリアにします。(もちろん、話してくださった事の解決もお手伝いしますが)

※1回のカウンセリングでは、ここまでたどり着けない事もあります。長年苦しんで来たことですから、心の傷を無理やりこじ開けようとしないことも大切です。

本当の望みを見つける部分も、私の講座では力を入れて練習している所です。どうぞお楽しみに!

ここまでは、分析やアドバイスはNG

クライアントさんのお話をひと通り聞き終えるまでは(ステップ1~7の間は)、カウンセラーの意見を伝えることは一切しません。インタビュアーに徹し、話を整理したり、問題の焦点を絞ることに集中します。

本当の望みを叶えるための方法に導く

本当の望みがはっきりしたら、それを叶えるには何をすればいいかを一緒に考えていきます。

このタイミングで、必要に応じて「活性化の質問」をすることもあります。(必要じゃないときはしなくてOK)

誰かの話を聴いている時に、当事者には見えていないけど、他人からは見えていることってありますよね。

「活性化の質問」とは、それに気づいてもらうための質問の事です。

これをすることで、クライアントが自分で自分の問題点に気付いたり、解決策を思いつくことがあります。

この「自分で気づく」っていうのがすごく大事なんです。

人は、誰かにアドバイスされた事より、自分で気づいたことの方がハラ落ちしやすいし、行動する意欲を持てます。

結果、解決が早くなるのです。

それをサポートするために使うのが、活性化の質問です。

活性化の質問は、取り扱い注意

ただ、活性化の質問は、超取り扱い注意。タイミングがとても大事です。

タイミングを考えずに質問すると、「ダメ出しされた・説教された」と感じる人もいるからです。

多くのカウンセラーが、リピートされない、喜んでもらえない、クライアントが良くならないと悩むのは、「活性化の質問」が早すぎるからです。

解決してあげたい気持ちが強すぎるあまり、クライアントさんの気持ちが追い付いていないのに、ゴールを急いでしまうからなのです。

カウンセリングの中で使う手法を危険度順に並べた図はこちらです。

上に行くほど、使うタイミングや量に注意が必要です。

カウンセリング終了&まとめ

カウンセリング終了時間が近くなってきたら、まとめに入ります。もし時間が足りなそうなら、延長か、次の予約についてお伺いを立ててみます。

話を終える事になれば、今日の話のポイントをまとめて、お伝えします。

できれば話の中でクライアント自身で解決策に気付くことが理想ですが、こちらの意見が必要そうであれば、まとめのタイミングで心理分析果や、問題解決のための提案をすることもあります。

カウンセリングの流れはここまでです💕

ではここで、カウンセリングの流れを図解した、受講生さんにお渡ししている資料をシェアします。

さいごに

とっても長い記事で、読むの大変だったでしょう…お疲れさまでした。

カウンセリングの勉強をしたことがない人は「覚える事いっぱいだな…なんか難しそう」と不安になったかもしれません。

でも、それはそうです。

難しくて当たり前。

心を扱うことを軽く考えている人に、誰も相談したいと思わないはずです。カウンセリングについて真摯に向き合う人にお願いしたいと、あなたも思うのではないでしょうか。

大丈夫。今日お伝えした事を、すぐに出来る人なんか一人もいません。何度も何度も繰り返し練習して、葛藤しながらスキルアップしていけばいいのです。

「カウンセリングは難しい」と考えられる人の方が、誠実で良いカウンセラーさんになれると私は確信しています。

本当にお疲れさまでした!次回は、仕事をするときの服装・メイクについて解説します。今日と違ってライトな内容なので、ご安心ください。笑

この無料講座が役立つと思ったら、ぜひお友だちに紹介してください✨

富田は、カウンセラーの仲間を増やしたくて、この活動をしています。

もし、カウンセラーに興味があるお友だちがいたら、ぜひを教えてあげて欲しいのです。

お礼を言いたいので、紹介して下さったら、「紹介したよ!」ってご連絡もらえると嬉しいです😊

みんなで幸せになりましょう✨

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https://tomitareiko.com/lp-counselor-freeclass/

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