不登校→高校7年生の娘が、希望企業の内定をもらえました

富田れいこです。今日は、プライベートなお話です。

私には、22歳の娘がいます。その娘が先日、第一志望の企業の内定をいただけました。

(ちなみに、娘の事をブログ等々に書くのは、娘の許可をもらっています。)

娘は普通高校1年生の時に不登校になり、翌年から通信制の高校に通う事になりました。

普通校にまともに通ったのは、1年生の1学期だけ。教室にいくと、ひどい頭痛がするようになって、最後は、保健室通学もできなくなったのです。

私は最初、その現実を受け止められませんでした。

「イジメがあるわけじゃない」本人はそう言っていたので、「だったら諦めるのは早いじゃん」と思ったのです。

(あとから聞く感じだと、明確なイジメはなかったにしても、ちょっと怖い女子がいたようですし、仲良い子もできなかったんじゃないかと思います)

最後は、担任の先生に通信制高校への転校をを勧められ、腹をくくるしかありませんでした。

通信制高校の入学式…娘には申し訳ないけど、私は保護者席で涙が止まりませんでした。

涙の理由は「情けなくて」です。

「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだろう」の涙です。

カウンセラーって言っても、所詮、こんなもんです。プライベートはエゴまみれ。

娘が大変なときに、自分を憐れんで泣いてるような人間です。

おそらく、私にとって、初めての「挫折感」だったのだと思います。自分がうつ病になった時も、挫折感とは違ったといいますか。

これを書きながら気づいたのですが、娘の不登校は、私のマインドを変える「第二の転機」だったのかもしれません。

スムーズにいけば、転入後3年(合計4年間)で卒業できるはずだったのですが、娘は現在高校生7年目。通信制高校に入ってからも、紆余曲折あったのです。

通信制の高校は、必要単位を取得したら卒業、という制度なので「留年」という概念はありません。でも、一応「今年取る予定の単位」みたいなのは、最初に決めます。

通信制高校って、意外とハードなんです。毎日通わなくていい分、本人の自己管理能力が、普通高校以上に重要です。

7年間のうち、取得予定単位をクリアしたのは、2回ぐらいだったかなぁ……。(今年で3回になる見込みw)

しかも、2021年度は、まるごと休学。

娘は2020年に、統合失調症になりました。翌年悪化したので、腰を据えて療養しようと決めての休学です。

娘は病気になる前から、高校を辞めたいと何度か言いました。友達がみんな、大学生や社会人になっていくなかで、自分だけまだ高校生。「中卒でもいいから、いますぐ働きたい」そんな事を、よく言っていました。

私自身、娘が病気になったときは、高校を続けるべきかどうか、かなり迷いました。

統合失調症は基本的に、一生お薬を飲み続けなければいけない病気です。症状の度合いによっては、精神障害者になる可能性もありました。

病気の症状的にも、頭が働かなくなることがあるので、その分のハンデもあります。

無理させることになるんじゃないか。病気があるから、今さら高校卒業したところで、正社員になるのは難しい。だったら、がんばる意味ってどこにあるんだろう。

卒業にこだわることが負担になって、また症状が悪化するかもしれないし……。

本人の意欲が回復するまではずっと、「これは親のエゴなのか?それとも愛情なのか」という迷いがありました。

その答えは、今でもわかりませんが、結果として「続けて良かった」と言える状況となりました。

そしてもうひとつ。「あのとき、普通校から通信制高校に変わって良かった」とも思います。

病気をちゃんと伝えた上で、採用して下さる会社と巡り逢えたのですから。

今回の就職は、学校に届く求人情報のご縁ですし、さすが府立かつ通信制高校と言いますか。就職のサポートも、かなり手厚かったです。

今回の経験は、娘の大きな自信となるでしょう。

万が一、就職先の仕事が続かなかったとしても、心の支えになってくれると思います。

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