「自分も幸せになれるカウンセリング講座」を受講して下さっている伊海真由美さんの記事を読んで、書きたくなったことを書いてみます。
真由美さんの記事は、「自分では気づきにくい『当たり前』」についての話でした。
これってすごく大事な事で、カウンセリングでも大切にしなくてはいけない事だったりします。

先述の講座では、去年から実践練習に力を入れています。
「実践練習」とは、カウンセリングでお話を聴く練習の事です。
実践練習の中で私がフィードバックする事の1位が「もっと話の中身が具体的になるように聴いてください」です。
皆さん、具体的に聴こうとしてくださってるんです。
でも、ちょっと足りない。
もっと具体的に出来る余地があるのに、そこを掘り下げないまま話を進めてしまいます。
具体化をおろそかにしてしまうのは 「話し手と聴き手の価値観が同じだった場合」 に多いです。
たとえば上の記事の「不潔が嫌」に関して言うと、「そりゃあ、不潔は嫌よね。当然よね。」ってカウンセラーが思っていると、そこを具体的にすることを忘れてしまいます。
「不潔の何が嫌なのか、なぜ解決したいと思っているのか」の方が、すごく大事なんだけど、そこを確認せずに話を進めてしまうのです。
「不潔が嫌」という点に関しては、話し手と聴き手で「価値観が同じ」に見えたとしても、「嫌な理由」は、もしかしたら全然違う所にあるかもしれません。
たまたま一緒だったらいいけど、ここにズレがあると、カウンセリングの軸がブレます。
…という感じで、おろそかになってしまう原因が「価値観が同じ(ように見える)場合」なので、具体化を忘れるかどうかは、「人による」わけではなく、「話の内容による」って感じです。
「この人はいつもちゃんと具体化する」とか
「この人はいつも具体化を忘れる」のようなことはありません。
「○○さんは、A事案に関してはちゃんと具体化してたのに、B事案では具体化を忘れてた」のような事が起こります。
どれだけ「自分の常識」を捨てられるか。
これが、質の良いセッションのカギを握ると思うのです。
この「自分の常識」のことを「観念」っていいます。
「観念」って、生きづらさや幸せに大きく影響することなので、自分にどんな「観念」があるのかを把握しておくことも大切です。
こういうのは、数をこなさないと、見えてこないんです。
だから、質のいい数稽古って、ほんと大事だなって思います。
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